患者の死に耐えられない看護師

看護師の資格をとるまでの道のり

ここでは、看護師に必要なメンタル面の強さについて触れてみたいと思います。

看護師は患者さんの死にも気丈にふるまわなければいけない

死について考えるナースのイメージ写真病院の看護師をしていれば、いろいろな病気の患者さんと触れ合うことになるでしょう。
患者さんにとってよき相談相手、心のよりどころと感じている人も少なくないでしょう。時には家族のように親しくなるケースもあるかも知れません。
それは看護師にとっても同じことで、患者さんといろいろな話をする中で、感情移入してしまうことも。もちろんそれは、患者さんの気持ちをわかるために大切な部分でもあります。

ただ、万が一その患者さんが治療の甲斐もなく亡くなってしまったらどうでしょうか?家族のように親しくなった人が死んでしまうのですから、そのショックは計り知れないものがあります。

患者さんが亡くなったことで仕事が手につかない、もしくはそのショックを味わいたくなくて患者さんとは触れ合いたくない、と思っても、看護師が患者さんの死に直面するというケースは、正直言って病院に勤務していれば避けて通れない道です。それを毎回受け入れられず、仕事に支障が出るようでは看護師失格です。たとえ、つらくても気丈にふるまい、変わらない看護業務を続けていかなければなりません。

若葉のアイコン患者さんの死が耐えられない看護師はどうしたら…

患者さんの死に耐えられないからといって、今後一切患者さんには感情移入しない、というのは間違った考えです。それでは全く看護師の役割を果たせません。
看護師たるもの、患者さんの死に直面しても、他の患者さんの前では笑顔でいなければいけません。
もし、何度経験しても無理だと思う方は、病院勤務には向いていないかも知れません。ただ、それは看護師失格というわけではなく、他の道を探したほうが自分のためでもあるでしょう。
星のアイコンメンタル面で自信がない看護師の就職先

クローバーのアイコン保健師になり保健所や保健センターに勤務
保健所や保険センターでは、病院のように病気やけがを治すのではなく、住民が病気やけがをしないように対処するという仕事内容です。死に直面するということはありません。そのため基本的には、健康な住民不特定多数を相手にします。保健所や保健センターに勤務するには、看護師の資格だけでも基本的にはOKですが、やはり保健師の資格があると就職にも有利でしょう。
クローバーのアイコン一般企業、保育園や学校の保健室勤務
一般企業の社員の健康維持、保育園や学校の生徒の健康管理をおこなう仕事です。もちろん、場合によっては救急のケースもあり、時には亡くなってしまうこともあるかも知れません。ですがそれは稀なケースで、まず死に直面することはありません。
クローバーのアイコン製薬会社等に就職
製薬会社では、新薬の開発の際に治験をおこなったりします。その際に看護師として立ち会うという仕事があります。新薬といっても十分な実験をおこなっていますから、治験者が死にいたるということはまずありません。